この記事はこんな人におすすめ!
・TOEICの学年別のレベルって?
・大学生のうちに何点目指すべき?
・いつから始めるべき?
元TOEIC420点の筆者が解説します!
イチ
・英語嫌い
・現役大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定
大学生の各学年に向けたTOEICスコアの平均点や、各学年で目指すべき目標スコア、勉強法について解説します。これからTOEICを始める人や、スコアアップを目指す人はぜひ参考にしてください!
TOEICテストとは
TOEICテストとは「Test of English for International Communication」の略です。日本では、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が運営しており、英語のコミュニケーション能力を判定する世界160カ国で実施されている世界共通の基準テストです!
L&Rとは、Listening & Readingの略で、聞き取りと読むの2つの観点で英語力を測定しています。
他にもS&WとしてSpeaking(話す)、Writing(書く)の能力を測るテストもあるよ!
日本では、L&Rテストが多く受験されています。この記事ではL&Rテストにおける600点取得に向けた勉強法を解説します!
テスト内容
L&Rのテスト内容は大きく2つ。
リスニングテスト(45分間)
リーディングテスト(75分間)
合計120分(2時間)のテストです。
テスト内容は主に身近なシーンからビジネスにおける内容まで幅広いです。基本的に、仕事で扱われやすい単語や問題が多く出ます。
問題構成
L&RはListeningとReadingの2つから出題されます。構成は以下のとおりです!
L or R | 問題数 | |
パート1 | リスニング | 6 |
パート2 | リスニング | 25 |
パート3 | リスニング | 39 |
パート4 | リスニング | 30 |
パート5 | リーディング | 30 |
パート6 | リーディング | 16 |
パート7 | リーディング | 54 |
リスニングパート100問、リーディングパート100問の計200問からなります!
TOEIC試験が人気な理由
TOEIC試験がなぜ人気なのか。
日本の資格試験の受験者ランキングで2位のTOEIC。年間で200万人近く受験される人気資格です。
ちなみに1位は自動車の免許です。
TOEIC試験が人気な理由は3つあります。
- 進学、就職、昇給など様々なケースで役にたつ。
- スコアによって自分の英語力を客観的に測ることができる。
- 合否判定がない。
進学、就職、昇給など様々なケースで役にたつ。
TOEICで高いスコアを保有することで様々な場面で役に立ちます。
・進学:大学進学や大学院の進学で英語力のアピールにつながる
・就職/転職:就職/転職活動で資格としてアピールにつながる
・昇給:保有資格や取得することで給料アップにつながる場合がある。
このように、高校生から社会人まで幅広い年代の方の役に立ちやすい資格です。
スコアによって自分の英語力を客観的に測ることができる。
TOEIC試験の特徴に5〜990点までの範囲で自分の英語力を知ることができる点です。
広い範囲でスコアが表示されるため、初心者の方から上級者まで幅広い年齢層で受験できる点で魅力的です。
合否判定がない。
TOEICは他の資格試験とは異なり、合否判定がありません。
そのため気軽に受けやすい特徴があります。また、受験日も他の資格に比べて頻度が高いため自分の学習状況に合わせて試験を受けることができることが魅力です。
何度も受けることができることが他の資格とは異なる魅力です。
TOEICスコアを取るメリット
TOEICスコアを保有することで、以下のメリットがあります。
- 就職・転職に有利
- 選択肢が広がる
- 昇給・海外赴任のチャンスにつながる
- 成績の向上
就職・転職に有利
TOEICである程度高いスコアを持っていると、就職活動や転職活動で有利に働きます。
企業によっては、スコアによって足切りをしているところもあり、エントリーシートや、面接でのアピールポイントに繋げることができます。
また、英語力を求められるポジションでの採用や配属を希望することもできます。
特に外資系の企業であれば、TOEICで自慢できるようなスコアは必須です。
実際にTOEICを社内で導入している企業を軽く紹介します。
会社名 | 業界 | 業界の平均 |
大成建設株式会社 | 建設 | 601 |
株式会社三井住友銀行 | 金融 | 541 |
京セラ株式会社 | 電機・半導体 | 465 |
川崎重工業株式会社 | 機械 | 467 |
経済産業省 | 政府機関 | 518 |
KDDI株式会社 | 通信・サービス | 539 |
アクセンチュア株式会社 | ITサービス | 539 |
選択肢が広がる
高いスコアを持っておくことで、選択肢が広がります。
大学生なら、大学院進学の評価やより難易度の高い企業への応募にチャレンジできます。最近の企業では、TOEICスコアを足切りにしている会社やある程度の英語力を必要としている会社も多くあります。
さらに国内の情報だけでなく海外の情報に触れることができます。海外の学会や留学など海外に挑戦するきっかけになります。研究では最新の優れた論文は英語で書かれていることが多いです。加えて海外の学会発表では英語が主流になります。TOEICを通じて語学力を伸ばしておくことで海外の情報を取り入れて勉強できるようになります。
昇給・海外赴任のチャンスにつながる
自慢できるレベルのTOEICスコアであれば、会社によっては昇給するチャンスになります。
TOEICは、一般的なビジネス英語力を評価する指標なため高いスコアを持っておくだけで海外赴任や駐在の機会を得るだけでなく海外の人とのコミュニケーション機会をいただくことが増えます。特に、メーカーの会社では生産拠点を海外に置いている企業があるためある程度のTOEICスコア基準を満たせば海外に仕事で行くチャンスが広がります。
国内だけでなく海外まで視野を広げることができ、持ってない人に比べ昇級のスピードは、速くなりやすいです。
成績の向上
大学の授業での英語の成績向上につながります。
大学によっては、英語のクラスをTOEIC試験の結果に基づいて決めるところや、一定のTOEICスコアがあることで単位取得に繋げることができます。
そのため大学生のうちからTOEICスコアを保有しておくべきです。
学年別TOEIC平均点と目標点、レベルについて解説
ここでは、大学生の学年別の平均点と目標点をそれぞれ順に解説していきます。
大学生のTOEIC平均点
大学生全体の平均点は以下の通りでした。公開テストとIPテストではスコアが大きく異なりました。
リスニング | リーディング | 全体 | |
TOEIC L&R 公開テスト | 325 | 271 | 596 |
TOEIC L&R IPテスト | 264 | 208 | 471 |
TOEIC IPテストとは
IPテストとは、企業・団体・学校などがテスト実施期間を任意に設定することができ、受験者はインターネット環境があれば、時間・場所を選ばずに1名より受験することが可能な制度のこと。
つまり、IPテストは大学が主催、公開テストは公式が運営するテストのことです。
IPテストはインターネットで試験を受けるため受験地によらずに試験を受けることができ試験時間も異なるため比較的難易度が優しいです。そのため、平均点に差が生じやすくなります。
【大学1年生】TOEIC平均点と目標点、勉強法
大学1年生のTOEIC平均点と、目標点、勉強法について解説します。
大学1年生のTOEIC平均点
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会によると、大学1年生のTOEIC L&Rテストの平均点は、549点でした。
一方で、大学が主催して行うTOEIC IPテストでは454点でした。リスニング、リーディングそれぞれ以下の通りになります。
リスニング | リーディング | 全体 | |
TOEIC L&R 公開テスト | 300 | 248 | 549 |
TOEIC L&R IPテスト | 252 | 201 | 454 |
大学1年生が目指すべきスコア
大学1年生から、TOEIC対策を始めるならまずは600点を目指しましょう。TOEIC全体の平均が600点台というのもあり、600点突破はしておきたいです。
おすすめの勉強法
基本的には、単語から勉強を始めましょう。TOEICに登場する語彙の強化が最優先です。
参考記事:
【最新】大学1年生のTOEIC平均点は?目標点と勉強法を解説
大学2年生はどうするべき?
大学2年生のTOEIC平均点と、目標点、勉強法について解説します。
大学2年生のTOEIC平均点
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会によると、大学2年生のTOEIC L&Rテストの平均点は、582点でした。
一方で、大学が主催して行うTOEIC IPテストでは485点でした。リスニング、リーディングそれぞれ以下の通りになります。
リスニング | リーディング | 全体 | |
TOEIC L&R 公開テスト | 314 | 268 | 582 |
TOEIC L&R IPテスト | 271 | 214 | 485 |
大学2年生が目指すべきスコア
大学1年生から、TOEIC対策を始めるならまずは600点を目指しましょう。TOEIC全体の平均が600点台というのもあり、600点突破はしておきたいです。
また、1年間を活用して700点以上のスコアを取れるようにしましょう。
おすすめの勉強法
おすすめの勉強法は後日別の記事で解説します。
【大学3年生】TOEIC平均点と目標点、勉強法
大学3年生のTOEIC平均点と、目標点、勉強法について解説します。
大学3年生のTOEIC平均点
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会によると、大学3年生のTOEIC L&Rテストの平均点は、599点でした。
一方で、大学が主催して行うTOEIC IPテストでは515点でした。リスニング、リーディングそれぞれ以下の通りになります。
リスニング | リーディング | 全体 | |
TOEIC L&R 公開テスト | 328 | 272 | 599 |
TOEIC L&R IPテスト | 290 | 225 | 515 |
大学3年生が目指すべきスコア
大学3年生から、TOEIC対策を始めるならまずは600点を目指しましょう。
TOEIC全体の平均が600点台というのもあり、600点突破はしておきたいです。また、就職活動でアピールをするなら700点を目指しましょう。
おすすめの勉強法
大学3年生向けのTOEIC対策は下の記事から解説中
参考記事:【遅い?】大学3年生はTOEICするべき?平均点と勉強法を解説
【大学4年生】TOEIC平均点と目標点、勉強法
大学4年生のTOEIC平均点と、目標点、勉強法について解説します。
大学4年生のTOEIC平均点
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会によると、大学4年生のTOEIC L&Rテストの平均点は、611点でした。一方で、大学が主催して行うTOEIC IPテストでは545点でした。
リスニング、リーディングそれぞれ以下の通りになります。
リスニング | リーディング | 全体 | |
TOEIC L&R 公開テスト | 332 | 279 | 611 |
TOEIC L&R IPテスト | 304 | 242 | 545 |
大学4年生が目指すべきスコア
大学4年生から、TOEIC対策を始めるならまずは600点を目指しましょう。TOEIC全体の平均が600点台というのもあり、600点突破はしておきたいです。
また、就職活動でアピールをするなら700点を目指しましょう。
おすすめの勉強法
就活が終わった後の大学4年生は比較的自由な時間が多いです。そんな大学4年生に向けた勉強法は下の記事で解説しています。
参考記事:4年生がスコアに取り組むタイミングの平均点データを紹介。
参考:大学院生のTOEIC対策は??
大学院生のTOEIC対策は下の記事から解説しています。
TOEICテストを始めるべきおすすめのタイミング
大学生がTOEIC対策を始めるべきタイミングはたくさんありますが、筆者の経験上おすすめのタイミングがいくつかありましたので紹介していきます。
・おすすめは長期休暇
・2年生のうちに
・4年生のうちに
おすすめは長期休暇
最初にお勧めするのは長期休暇を活用するです。
大学生は1年の3分の1が休みです。夏休みが1ヶ月から1ヶ月半、冬休み、春休みが1ヶ月〜2ヶ月といった形で長期休暇がいくつか存在しています。この期間を活用してTOEIC対策をすることがお勧めです。
僕も長期休暇で集中的に取り組みました。結果、200点近く伸ばしています。
長期休暇で対策をするのであれば、休みの終わりのタイミングで試験に申し込みましょう。夏休みなら8月、9月試験、春休みなら3月、4月試験を受験しましょう。また、金銭面で余裕があるなら2回分申し込むと良いです。1回目の試験では環境に影響を受けて緊張することがあります。
2年生のうちに
次に2年生のうちに対策をすることです。長期休暇と重なりますが1年かけてTOEIC対策をすると良いです。理由は3年生で就職活動が始まるためです。筆者の経験上、TOEICスコアがあると就職活動では評価につながります。しかし、目指すスコアが高いほど勉強する時間が長くなります。
そのため2年生の間の1年間をTOEIC対策に使うと良いです。3年生からでも対策することはできますが、両立していく必要があることや時間が限られている点でのばしにくくなる可能性があります。
4年生のうちに
4年生からのTOEIC対策は、就職活動を終えてからがお勧めです。就職活動では活用することが難しいですが就職後のキャリアや給与のアップにつながる可能性があることや、卒業まで時間があるためTOEIC対策に時間を使うことはおすすめです。就職してからもTOEICスコアは英語力の証明として活躍できます。
また、春休みに留学行く、海外旅行に向けて英語学習をしておくとよいです。
スコアアップのコツ
TOEIC試験のスコアを伸ばすためにはコツがあります。今回はそのコツを3つ解説します。高いスコアを効率よく取得するには適切な勉強方法を理解することが大事です。筆者の経験をもとにコツは以下の通りです。
計画的に学習を進める
TOEIC対策は計画的に勉強しましょう。大事なのは「いつまでに、何点をとりたいか」です。ここを明確にすることがまずは大事です。その上で学習計画を立てましょう。
定期的に公式問題集を解くこと
TOEIC試験では英語力以外にも重要なことがあります。それは、2時間の試験を解き切るための集中力です。 TOEIC試験はリスニングとリーディング合わせて2時間を通しで解く必要があります。
特にリーディングは45分間のリスニングの後に解き始めるためリスニングの疲労の蓄積によって、集中力が低下しやすく、問題量も多いため時間内に解き切ることが難しいです。
そのため週末の土日などでまとまった時間を用意して2時間解ききる練習をしましょう。
公式問題集は下から用意することができます。
スコアアップするための勉強法を紹介
最後にスコアを伸ばすための勉強法について解説します。基本的は以下の流れで取り組むと良いです。
- その1単語理解
単語帳で単語の意味と発音を理解する
- その2文法対策
文法書で文法問題を解きまくる
- その3公式問題集を解いてみる
公式問題集でTOEIC試験全体を知る。
まずは、単語帳を用いてTOEICで扱われるビジネス単語を理解しましょう。単語は意味だけでなく発音も理解するようにしましょう。リスニング対策になります。ある程度語彙の理解が深まったら文法問題を解いたり、公式問題集に挑戦してTOEICテストの特徴を理解していきましょう。
文法対策では、大学受験で英語を対策しているのであれば文法の問題演習から始めましょう。文法に自信がない方は文法書を用意して基本的な文法をチェックしましょう。問題集は下の1冊を解けば問題なしです。
公式問題集を用いた演習方法は他の記事でも紹介しています。
まとめ
本記事では、大学生の学年別のTOEICスコアと目標点について解説しました。大学4年間を通じて英語学習をするようにしましょう。大学生で英語を勉強するメリットは様々です。
早いうちからTOEIC対策をするようにしましょう。
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