この記事はこんな人におすすめ!
・大学院生のTOEICは必要?
・大学院生はTOEICいらない?
・TOEICはやっておくべき?
元TOEIC420点の筆者が解説します!
イチ
・英語嫌い
・現役大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定
大学院でTOEICが役立つ場面は4つ
結論、大学院でもTOEICは役立ちます。
大学院に進学にあたって、TOEICスコアが役にたつのは4場面あります。大学院の入学試験、就職活動、研究活動、留学生との交流です。筆者は、特に就職活動や、研究活動で大いにTOEICの経験が役に立ったと感じています。
・大学院入試
・就職活動
・研究活動
・留学生との交流
大学院入試
大学院の入学試験際に英語科目をTOEICスコアで評価する可能性があります。一方で足切りがあり、一定以上のスコアを満たしておく必要があります。
筆者の大学でも外部の院を受ける際はTOEICで英語免除を狙う学生が多くいました。また、院試を見据えてTOEICを早いうちから取り組む学生も中にはいました。
大学院進学を見据える場合、他の科目との兼ね合いから早めに勉強をするようにしましょう。
就職活動
就職活動では、英語力があると大きなアドバンテージになります。
実際、理系の学生の多くは英語を苦手に感じる方が多くTOEICに取り組まないままに就職活動を迎えることが多いです。理系の会社であれば、海外に生産拠点を持つ会社が多く英語を必要とする仕事があります。特に大手のメーカーやIT企業は海外の拠点や、海外の人と仕事を進めることがあるため勉強することがおすすめです。
理系+TOEICスコアはかなりアドバンテージと感じました。
理系の仕事を考えている大学院生でも、TOEICを通じた英語力の向上に力を入れると良いでしょう。
研究活動
3つ目は研究活動です。ビジネス英語を学ぶTOEICが研究に生きるわけではないですが、研究で英語力が必要と感じる場面は大きく分けて2つあります。
・海外の論文を読む
・海外の学会に発表する
特に、研究活動において最新の研究や優れた研究は英語の論文として書かれることが多いです。そのため最新の研究を理解する上では英語力は必要不可欠です。
近年では、日本語翻訳することも可能ですが基本的に内容を理解するのに何度も繰り返し読む必要があるため翻訳した文章よりも英語を理解した方が早いという結論になりました。
研究で使われる単語は限られるので覚えればそこまで難しい単語は少ないです。
留学生との交流
大学院によっては外国の学生と交流する機会があります。
僕の大学の研究室では、留学生を受け入れる研究室でした。そのため海外から日本語を学びながら研究に取り組む学生が一定数いました。加えて定期的に交換留学で海外の大学を受け入れする文化がありました。
これまでアメリカや東南アジアの学生を受け入れたことがあり、基本的に英語で研究の説明などをしました。この時に基本的なリスニング力があったため基本的なコミュニケーションをとることができました。
その他でも、海外の学会などでは多くの国の学生を交流する機会があります。英語力を身につけておくと良いでしょう。
大学院入試やTOEICの「足切り」基準とは?
TOEICテストは大学院試の英語科目免除になる大学があります。その一方で大学によってはスコアに足切りがあります。足切りの基準は大学によって様々です。また、大学院入試で利用できるスコアは、一般的に出願期間からさかのぼって2~3年以内のものとなります。
ここでは大学別の足切り基準と、筆者の周りで院試に向けて勉強していた方のTOEICスコアについて解説します。
・大学別の足切り基準まとめ
・筆者の周りのTOEICスコア
大学別の足切り基準まとめ
ここでは、大学別の大学院入学試験の際のTOEICテストの足切り基準を紹介します。
足切りの基準は大学院、専攻によって様々です。下の表に幾つかの大学の足切り基準となるTOEICスコアをまとめます。実際の足切りは各大学のサイトから確認するようにしましょう。
大学院名 | 足切り基準 |
岩手大学大学院 | 420~ |
東北大学大学院 | 630 |
横浜国立大学大学院 | 730 |
金沢大学大学院 | 460~ |
青山学院大学大学院 | 650~ |
中央大学大学院 | 600~ |
法政大学大学院 | 400~ |
立命館大学大学院 | 500~ |
大学によってスコアが全然違います
筆者の周りのTOEICスコア
筆者の周りで外部の大学院を受けた方、受けることを考えていた方に実際にどのくらいTOEICスコアを取得したのかについて聞いてみました。実際のところ、最低でも700点台を目指して勉強している方が多い印象でした。
スコア | |
Aさん | 750点 |
Bさん | 750点 |
Cさん | 760点 |
Dさん | 740点 |
筆者の周りでは大体750点を取得している学生が多かったです。これぐらいのスコアを持っている方で英語が原因で大学院が落ちたと言う人は見かけませんでした。
理系大学院生にとってのTOEIC平均点と重要性
研究重視の生活と語学スキルのバランスをどのようにとるべきかを考えます。
理系分野における英語の重要性(論文執筆、国際会議での発表など)について説明します。
TOEICが他の英語試験と比べてどのように役立つかも考察します。
TOEICスコアのメリット
日本の資格でも上位を争う受験者数のTOEICテスト。TOEICを通じてある程度証明できる英語力を培うことで様々なメリットがあります。実際に筆者がこれまでの経験を通じて感じた高いTOEICスコアを保有するメリットを紹介します。
- 就職・転職に有利
- 選択肢が広がる
- 昇給・海外赴任のチャンスにつながる
就職・転職に有利
TOEICである程度高いスコアを持っていると、就職活動や転職活動で有利に働きます。
企業によっては、スコアによって足切りをしているところもあり、エントリーシートや、面接でのアピールポイントに繋げることができます。
また、英語力を求められるポジションでの採用や配属を希望することもできます。
特に外資系の企業であれば、TOEICで自慢できるようなスコアは必須です。
実際にTOEICを社内で導入している企業を軽く紹介します。
会社名 | 業界 | 業界の平均 |
大成建設株式会社 | 建設 | 601 |
株式会社三井住友銀行 | 金融 | 541 |
京セラ株式会社 | 電機・半導体 | 465 |
川崎重工業株式会社 | 機械 | 467 |
経済産業省 | 政府機関 | 518 |
KDDI株式会社 | 通信・サービス | 539 |
アクセンチュア株式会社 | ITサービス | 539 |
選択肢が広がる
高いスコアを持っておくことで、選択肢が広がります。
大学生なら、大学院進学の評価やより難易度の高い企業への応募にチャレンジできます。最近の企業では、TOEICスコアを足切りにしている会社やある程度の英語力を必要としている会社も多くあります。
さらに国内の情報だけでなく海外の情報に触れることができます。海外の学会や留学など海外に挑戦するきっかけになります。研究では最新の優れた論文は英語で書かれていることが多いです。加えて海外の学会発表では英語が主流になります。TOEICを通じて語学力を伸ばしておくことで海外の情報を取り入れて勉強できるようになります。
昇給・海外赴任のチャンスにつながる
自慢できるレベルのTOEICスコアであれば、会社によっては昇給するチャンスになります。
TOEICは、一般的なビジネス英語力を評価する指標なため高いスコアを持っておくだけで海外赴任や駐在の機会を得るだけでなく海外の人とのコミュニケーション機会をいただくことが増えます。特に、メーカーの会社では生産拠点を海外に置いている企業があるためある程度のTOEICスコア基準を満たせば海外に仕事で行くチャンスが広がります。
国内だけでなく海外まで視野を広げることができ、持ってない人に比べ昇級のスピードは、速くなりやすいです。
TOEICのデメリットや不要なケース
参考までに、先ほどとは反対に実際にTOEICを勉強していて感じるデメリットや、あまり不要だったと感じる場面について解説します。
・会話が上達するわけではない
・面接でメインにアピールしないほうがいい
会話が上達するわけではない
TOEIC L&Rの試験はリスニングとリーディングの2科目の試験です。このテストで高得点を取得したとしても会話力が向上するわけではありません。リスニング力として相手の話していることの理解の向上のつながりますが、スピーキングは壊滅的でした。
話すことまでをゴールにする場合、英会話や留学などを視野に入れると良いと思います。
あくまで客観的に英語力を示すことができる指標の1つと捉える方が良いです。
面接でメインにアピールしないほうがいい
TOEICスコアを持つことは良いことですがそれ自体をメインに就活でアピールしない方が良いと思います。
TOEICはリーディングやリスニングに特化したテストで、日常の業務に必要な英語力全般をカバーするわけではありません。企業側は英語力を重視することがあっても、業務の遂行能力やチームワーク、問題解決能力なども同等以上に重要視します。TOEICだけを強調すると、他の強みを見逃してしまう可能性があります。
TOEIC対策で用意しておきたい参考書
ここでは、TOEIC対策をしていく上で絶対に用意しておきたい参考書を紹介します。実際に勉強していく中で、おすすめの参考書を紹介します。TOEIC対策で必要な参考書は3つあれば大丈夫です。まずは、次の3冊を用意してみてください。
・単語帳
・文法書
・公式問題集
単語帳
まずは、TOEIC用の単語帳を1冊用意していきましょう。
TOEIC試験では、ビジネスで使われる単語が多く用いられます。そのため、ビジネス単語の理解を強化するためにもTOEIC専門の単語帳を用意しておきましょう。
初心者向けのTOEIC参考書は以下の記事で比較/解説をしています。
文法書
文法書を用意しておきましょう。
TOEICのリーディングパートでは、文法問題が30問出題されます。この部分は得点源につながりやすいので参考書を用意して対策をすることをお勧めします。
英語中級者:文法の問題集
英語初心者:文法の解説書
公式問題集
問題演習用の参考書を1冊用意しましょう。おすすめは公式問題集です。
公式問題集には、TOEIC本番さながらの模擬試験が2回分収録されています。
2回の問題演習と復習を徹底して行うことでスコアアップに繋げることができます。
問題演習で全体像を把握しよう!
また、実際に使ってみたレビューも紹介しています。
英語学習アプリとサイト
TOEIC対策で活用してほしいアプリを紹介します。スマホをTOEIC対策に取り入れてみてください!
・abceed
・mikan
TOEICスコアを効率的に上げる勉強法
ここからはTOEICを短期間でスコアを伸ばすための勉強方法について、筆者の経験をもとに解説していきます。本記事ではTOEICのスコアアップするための勉強法を4ステップで解説します。4ステップは以下の通り
- ステップ1:目標を決める
- ステップ2:全体を知り、弱点を把握
- ステップ3:苦手の克服
- ステップ4:復習を徹底する
ステップ1:目標を決める
TOEIC試験に臨む上で目標点を決めましょう。
・何点を目指すのか
・いつまでに取得したいのか
何点を目指すのか
まずは、TOEIC対策、英語学習を通じて何点伸ばしたいのかについて明確にしましょう。
・TOEICで600点を目指す。
・前回のスコア以上を目指す。
まずは、目指すべきスコアを決めましょう。
そのスコアと勉強期間から必要な勉強内容などの計画を立てることができます。
いつまでに取得したいのか
次に、いつまでに目標とするスコアを取得したいのかを決めましょう。
・就職活動が始まる前に取得する
・入社までに伸ばす
・夏休みを活用して取得する
特に数ヶ月で勉強する場合、受験する日程を決めて申し込みましょう。
ステップ2:全体を知り、弱点を把握
ステップ1でTOEICの勉強をする時間を確保して、公式問題集と単語帳の用意を説明しました。
ここでは、苦手箇所を把握する方法を紹介します。
公式問題集を以下の通りに進めてください。
1 時間制限ありで模試を1回分解く
2 同じ模試を時間制限なしで解く
3 答え合わせをする
1 時間制限ありで模試を1回分解く
まずは本番環境と同じく、時間制限ありで模試1回分を解いてください。
・時計かストップウォッチを準備
・リスニングは音声に従って解く
・リスニングPart4が終わった瞬間から、75分以内にリーディングパートを解く
時間になったら解くのをストップしましょう。
ここで答え合わせをせず、次の2にいきます。
公式問題集は同じ参考書を何度も使います。そのためマークシートは印刷して使おう。
2 同じ模試を時間制限なしで解く
次は同じ模試を時間制限なしで解きます。時間に追われる焦りがなくなり本来の実力がわかるからです。
・リスニング:音声を聞いた後、音声を停止して考えてもok。だたし音声を聞くのは1回のみ
・リーディング:時間無制限で一通り解いてみる。
連続で模擬試験を受けるのはしんどいので、分けることをおすすめします。次のようにしています。
・2回目の模擬試験は翌日など少し時間を空ける
・各パート分けて解く。1日目part1と2、2日目パート3と4みたいな感じ
すぐに2回目を解くと問題を覚えたままやることになるので、感覚を空けるのはオススメ
3 答え合わせをする
時間制限ありとなし、それぞれ答え合わせをします。
時間制限あり:試験本番でとれるであろう想定スコア
時間制限なし:本来の実力
時間なしの方がスコアが高くなるのは、時間に追われる焦りがなくなり、じっくり考える時間が増えたから。
本番で実力を発揮するためには、時間ありとなしでのスコアの差を埋めていく必要があります。
次のステップで苦手の対策をしていきましょう。
2回目の模試で間違った問題は、回答を読んで完璧に理解するまで復習しましょう。間違った問題を曖昧にすると、実力がつかないので注意が必要です。
ステップ3苦手の克服
ステップ2で模試を「時間制限ありとなし」で2回解きました。時間制限なしで遠いたマークシートをみてください。
このステップ3で苦手と感じたり、ミスが多かったパートを克服していきましょう。それぞれのパートで対策方法を解説していきます。
TOEIC全体のコツを知る
各パートの対策方法の前に、TOEIC全体で使えるコツを知る必要があります。TOEICは解き方や戦略を知らないとハイスコアが取れないからです。
この部分は今後別の記事で紹介していきます。
Part1、2が苦手
対策:単語を正しい音と一緒に覚える
対策:シャドーイングする
対策:コツの記事を読むこと
パート3、4が苦手
パート3、4が苦手な場合の下忍と対策は以下の通りです。パート1、2で原因と対策は同じです。
対策:単語を正しい音と一緒に覚える
対策:シャドーイングする
対策:コツの記事を読むこと
パート5と6が苦手
パート5と6の苦手な場合の原因と対策は以下の通り
対策:単語を正しい音と一緒に覚える
対策:公式問題集で間違えた箇所の文法を理解する
文法の対策は、問題集を使って勉強しましょう。
対策:コツの記事を読むこと
パート7が苦手
Part7が苦手な人の対策を紹介します。
対策:単語を正しい音と一緒に覚える
対策:スラッシュリーディングをマスターする
対策:コツの記事を読むこと
対策:毎日ネットニュースを読んで長文になれる
ステップ4:復習を徹底する
ステップ3で苦手箇所の対策していくと同時に、問題をたくさん解いて慣れることが大事です。
多くの問題に触れることで、自分の弱点がわかり、問題形式にも慣れるからです。
以下のルーティンを1セット、最低毎月1回は行いましょう。
- ステップ1時間制限ありで問題を解く
・時計かストップウォッチを準備
・リスニングは音声に従って解く
・リスニングPart4が終わった瞬間から、75分以内にリーディングパートを解く - ステップ2時間制限なしで解く
・2回目の模擬試験は翌日など少し時間を空ける
・各パート分けて解く。1日目part1と2、2日目パート3と4みたいな感じ - ステップ3答え合わせをする
2回目の模試で間違った問題は、回答を読んで完璧に理解するまで復習しましょう。間違った問題を曖昧にすると、実力がつかないので注意が必要です。
短期間でスコアアップを狙うなら
短期間で取得する場合、勉強時間の確保が必須です。TOEIC学習初心者が2ヶ月で高得点取得するまでのスケジュールを紹介します。
リスニング、リーディングの対策は、基本的には解いた模試の復習だけで大丈夫です。
「なぜ間違えたのか」
「正解するためにはどこを読めばいいのか」
この2つを意識すると良いです。
600点を目指す勉強方法については、次の記事でも紹介しています!
まとめ
本記事では大学院生におけるTOEICの必要性について解説しました。大学院では英語を活用する機会が多くあります。英語力の向上するための方法としてTOEICの勉強をしておくと良いです。
大学院でもTOEICを取得することで役立つ場面は多くあります。
・大学院入試
・就職活動
・研究活動
・留学生との交流
早いうちからTOEICを勉強して英語力を身につけましょう。
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