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TOEICは就活に意味ない?大手内定した理系大学院生が解説

就活

この記事はこんな人におすすめ!

・TOEICって就活で役にたつ?
・就活にはどのくらいのスコアが必要?
・TOEICは意味ない?

元TOEIC420点の筆者が解説します!

イチ
・英語嫌い
・現役大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定

TOEICと就職活動の現状

TOEICは、就職活動において一定の影響力を持っています。多くの企業が応募者の語学力を測る指標としてTOEICを活用し、高いスコアを持つことでアピールポイントになり得るのです。

それにより、外国語を必要とする職種や海外展開を目指す企業に有利になることがあります。ただし、TOEICのスコアだけでなく、他のスキルや経験も重視されることを忘れてはいけません。

就職活動における語学力の重要性
約5割が採用時にTOEICスコアを活用している
TOEICが評価している職種

就職活動における語学力の重要性

就職活動を通じて語学力はますます重要視されてきています。特に国際化が進む現代において、英語力は一種の基本能力とされ、多くの企業が求めています。そのため、TOEICのような標準化されたテストで高いスコアを取得することは、語学力をアピールする一助となるでしょう。

異文化コミュニケーションやビジネス英語ができると、業務の幅が広がります。英語を使ったプレゼンテーションや交渉、メールのやり取りなど、さまざまなシーンで英語力が役立ちます。語学力が高いことで、より責任ある役割や昇進のチャンスも広がります。特にTOEICではこれらをカバーした問題が多く出題されるため、スコアがあることでこれらのスキルの証明に繋がります。

さらに、語学力は柔軟性や適応力の証明ともなります。英語のみならず他の言語も習得している場合、異なる文化に対する理解や尊重の姿勢が評価されるでしょう。これらの点から、語学力は非常に重要なスキルといえます。

約5割が採用時にTOEICスコアを活用している

一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会によるデータでは、TOEIC Programを活用している企業・団体を対象にしたアンケートのうち採用時にTOEICスコアを要件、参考にしている、もしくは新たに要件・参考とする可能性がある企業は、55.4%を占めた。

採用時にTOEIC Programを利用しているか?の回答割合
要件としている4.2%
参考としている44.9%
新たに要件・参考とする可能性がある6.3%
利用していない44.5%
参考:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEICのスコアが評価される職種

TOEICのスコアが評価される職種は多岐にわたります。

・外資系企業
・観光業
・航空業界
・IT業界
・海外拠点がある企業(大手企業)

外資系企業国際的な取引を行う企業では、高いTOEICスコアが求められることが一般的です。これにより、英語を用いた日々のコミュニケーションや文書作成がスムーズに行うのが期待されます。

また、観光業航空業界でもTOEICのスコアが重視されることが多いです。観光客や外国人ビジネスマンとのやり取りが多い職種では、語学力が直接業務に反映されるからです。さらに、教育業界でも英語教師や塾講師としての評価にTOEICスコアが含まれることが多いです。

IT業界でも英語力は重要です。特に、グローバルなプロジェクトに参加する場合や、最新の技術情報を収集する際に英語が必要となることが多いためです。このように、TOEICのスコアはさまざまな職種で重要な指標とされています。

TOEIC以外の語学力アピール方法

TOEIC以外にもさまざまな方法で語学力をアピールできます。まず、海外留学やインターンシップの経験を挙げることが効果的です。実際に異文化の中で生活し、仕事を体験することで、実践的な語学力や適応力が高まります。

次に、専門的な資格や検定試験を取得することも有効です。例えば、英検IELTSTOEFLといった他の英語検定のスコアや、特定の業界で必要とされる言語の資格を持っていることを強調できます。

さらに、日常的に語学を使用している状況をアピールするのも良いです。ボランティア活動オンラインでの交流外国語の書籍やニュースを読んでいること英会話学習経験を具体的に説明することで、語学力の実用性を伝えられるからです。これらを取り入れることで、多角的に語学力をアピールすることができるでしょう。

イチ
イチ

僕は、TOEIC+オンライン英会話経験をアピールしました。

TOEICは本当に就活に意味がないのか?

TOEICスコアは、就職活動において意味がないのでしょうか?

実際、ほとんどの人が勉強するTOEIC L&Rはリーディングとリスニングのみのテストです。リーティングとリスニング能力を測るテストでありスピーキングとライティング能力の証明につながるわけではありません。

リスニング、リーディングとライティング、スピーキングの違いはインプットかアウトプットかになります。与えられた情報の理解力をリスニング、リーディング力で測るのに対し、知っている英語を使う能力をライティングとスピーキングで発揮します。

そのため、TOEICスコアがあったとしても必ず仕事面で戦力にならないと感じる方がいるわけです。

意味がないと感じる理由

・スピーキングとライティングができない
・英語力=優秀とは限らない

TOEICが重視されない場合とは?

業種や企業によって、TOEICの重視度は異なります。

現実のビジネス環境では、英語のスピーキングとライティングのスキルが特に重要です。例えば、会議でプレゼンテーションを行う際には、クリアな発音と論理的な構成力が求められます。これらはTOEICのスコアには直接反映されない部分です。

また、メールや報告書の作成においても、読者に伝わりやすい文章作成スキルが必要となります。これは単なる文法の知識だけでなく、文の構造や表現方法にも精通していることが重要です。これにより、日常業務での英語の遣い方がTOEICの範囲を超えて求められるのです。

スコアだけでは測れないスキルも必要

TOEICのスコアが高くても、コミュニケーション能力が不足している場合があります。例えば、会議で意見を述べる際や、メールでのやり取りにおいて、スピーキングやライティングのスキルが求められます。しかし、これらのスキルはTOEICでは測れません。したがって、スコアが高いからと言って安心はできないのです。

さらに、TOEICでは日常会話やビジネス交渉のような実践的なシーンは含まれていません。そのため、現実のビジネスシーンで求められる即時的な反応や柔軟な対応力は、別途訓練が必要です。このギャップが大きいため、スコアだけでは不十分なのです。

大学生にTOEICが必要な理由

この章では、TOEICが必要な理由を2つの観点から紹介します。

・企業が求めるTOEICの実態
・TOEICスコアが有利になる職種や業界
・昇進や昇給に影響する

大学院で用いる可能性がある

大学院進学をする際、受験に英語を必要としている大学があります。そのなかにTOEICスコアで免除されるケースがあるのです。

また、大学院では研究活動や学会の発表を経験します。

研究活動では、海外の最新の研究を英語の論文で勉強する必要があることや、海外の学会に挑戦したい場合英語力を求められることがあります。

そのため、大学院進学を考えている方はTOEICはじめとする英語の勉強を早めに対策しておくことがおすすめです。

イチ
イチ

最新の優れた研究は、基本的に英語の論文を読む必要があります。

企業が求めるTOEICの実態

多くの企業では、英語力を必要とするケースが存在します。

特に規模の大きな会社になるほど海外進出や、海外の企業との取引するケースが増えます。そのため外国の方と英語で関わる機会が増えます。

そのため、多くの企業ではTOEICスコアを必要としています。

特に理系は、海外の研究を論文を通じて勉強する機会が研究活動を通して増えます。

国際的な論文は基本的に英語で書かれるため最新情報を理解するには、英語の理解が必要不可欠です。

TOEICスコアが有利になる職種や業界

会社規模が大きい企業ほど、海外の進出や海外を拠点に利益を出している会社が存在します。そのため幅広い業界でTOEICスコアをはじめとした英語力を求めています。

特に外資系企業や海外展開している企業では、英語力が高いことが大きな武器になります。

実際にTOEICを社内で導入している企業を軽く紹介します。

会社名業界業界の平均
大成建設株式会社建設601
株式会社三井住友銀行金融541
京セラ株式会社電機・半導体465
川崎重工業株式会社機械467
経済産業省政府機関518
KDDI株式会社通信・サービス539
アクセンチュア株式会社ITサービス539

昇進や昇給に影響する

就職活動を終えて、入社した後でも役に立ちます。

企業の中には、資格取得による手当が出たり一定のスコア、スキルがあることが昇格の条件として求められているケースがあります。

実際、社会人の方でもTOEICを勉強している方の多くはそういったキャリアアップを見据えていらっしゃる方が多くいます。

学生のうちからとっておくことで今後も有利になるでしょう。

実体験から見たTOEICと就職活動

僕の就職活動から、TOEICスコアの活用と、英語力を必要とする企業の特徴をまとめます。僕自身、学生時代に5つの資格を取得しました。実際に就職活動を通して、TOEICが最も役に立ったと感じています。

・筆者のTOEICスコアと就活結果
・大手企業内定におけるTOEICの役割
・海外売り上げが高い会社

筆者のTOEICスコアと就活結果

理系大学院生として就職活動を経験した筆者のTOEICスコアと、実際に内定を得た企業での評価を共有します。

僕自身、825点を大学4年時に取得した経験を就職活動ではアピールしていました。実際、TOEICで800点以上あると企業の方から「高い」という印象を持っていただけました。

少なくとも800点を持っていて後悔することはなくむしろプラスアルファの評価に繋げることができていると感じています。

大手企業内定におけるTOEICの役割

あくまで僕の経験談ですが、僕の場合大手企業でかつ、海外売上高が高い企業を選定していました。僕自身、海外で仕事をする経験を目標にしていたため大手の会社で海外売り上げがある程度あると主張で行くチャンスが多いと考えていました。

英語力を必要とする企業の場合、

海外に拠点があるか
お客様が国内か海外か
海外との取引があるか

これらを含む会社ほど英語力を求めてくる可能性があります。特に大手の規模の大きい会社やメーカーは海外に生産拠点などを設けていることが多いため必然と英語力があるとアピールにつながります。

特に理系の方は英語を苦手に感じる人が多く、学生のうちから高いスコアがあると重宝される印象があります。

海外売上高が高い会社

参考までに、僕が就職活動の時に調べていた海外売上高が高い会社をまとめました。参考にしてみてください。

筆者は理系だったため、メーカー系の会社を多く調べていました。実際、日本の大手メーカー会社は海外拠点が多く海外売り上げ比率が高い会社が多く存在します。特に半導体業界や機械業界、自動車業界などは海外への販売が多く高い売上高比率を占めている印象です。

企業名海外売上高比率
コニカミノルタ85%
住友重機械工業72.5%
アドバンテスト96%
クボタ77.5%
村田製作所91%
デンソー53%
筆者調べ

就活における総合的な語学力の活かし方

語学力は、現代の就活において非常に重要な要素です。特に、英語や他の外国語が話せることは、大きなアドバンテージになります。語学力を活かすためには、ただ単に言葉を話すだけではなく、異文化理解やコミュニケーション能力も求められます。企業は、総合的な語学力を持つ人材を高く評価する傾向にあります。

ポイント

・語学力と他のスキルのバランス
・英語力を活かしたキャリアプラン
・グローバル企業でのキャリア構築

語学力と他のスキルのバランス

語学力を活かすためには、それだけに頼るのではなく、他のスキルとのバランスが重要です。例えば、プレゼンテーション能力やチームワークも求められます。これらのスキルは、一緒に使うことで効果が倍増するのです。さらに、語学力を使って専門知識を深めることも有効です。

語学力が高くても、他のスキルが欠けていると、就活で不利になることがあります。バランスよくスキルを磨きましょう。コミュニケーション能力やリーダーシップも重要です。

また、語学力と専門知識を組み合わせることで、さらに強力な武器として活用できます。語学力を補完する他のスキルを積極的に身につけることが重要です。

英語力を活かしたキャリアプラン

英語力を活かしたキャリアプランを考える際には、英語を使う業界や職種を調べることが第一歩です。例えば、貿易や外資系企業などがあります。これらの職場では、日常的に英語を使う場面が多いです。

次に、英語力をどの程度高めるか具体的な目標を設定しましょう。TOEICやTOEFLなどのスコアを上げることや、ビジネス英語を習得することが考えられます。これにより、英語力を測る具体的な基準ができます。

最後に、実際に英語を使って働くための準備も重要です。インターンシップやボランティア活動、留学を通じて、英語を使う経験を積むことが効果的です。実際の業務での英語使用は、大きなアドバンテージとなります。

グローバル企業でのキャリア構築

グローバル企業でのキャリア構築を目指すためには、まずその企業が求めるスキルセットを理解する必要があります。語学力はもちろんですが、柔軟性や問題解決能力も重要です。これらは日々の業務でのチャレンジを乗り越えるために必要です。

次に、自分の強みを企業にアピールする方法を考えましょう。例えば、自分が参加した国際プロジェクトや留学経験を具体的に述べることが有効です。これにより、自分の経験とスキルを企業に伝えることができます。

最後に、グローバル企業での仕事を実際に体験することが重要です。インターンシップやオープンデイに参加することで、企業の雰囲気や業務内容を理解できます。これにより、自分がその企業で活躍できるイメージを具体化することができます。

TOEICスコアを就活で活用する方法

TOEICスコアは、就職活動で大いに役立つものです。特に、国際的な企業や外資系企業を目指す場合、その重要性はさらに増します。なぜなら、多くの企業では、英語力を重視するからです。さらに、TOEICスコアは自分の能力を客観的に証明するツールとしても効果的です。このように、TOEICスコアを活用することで、他の候補者との差をつけることができます。だからこそ、しっかりと対策をしておく必要があります。

ポイント

・履歴書に記載する
・面接でのTOEICスコアの活かし方
・スコアを実務で証明する方法

履歴書に記載する

TOEICスコアを履歴書に記載する際は、その位置と記載方法が重要です。まず、スコアはレジュメの冒頭に記載することをお勧めします。また、TOEICスコアのみならず、受験日も明記することが大切です。なぜなら、新しいスコアの方が信頼性が高いからです。さらに、スコアが特に高い場合は、自己PRの中でも言及すると効果的です。以上のポイントを押さえることで、TOEICスコアを最大限にアピールすることができます。

イチ
イチ

僕は、ガクチカでも触れていました。

面接でのTOEICスコアの活かし方

面接では、TOEICスコアを効果的にアピールする方法がいくつかあります。まず、具体的なエピソードと一緒に話すことで、スコアの裏付けをすることができます。例えば、得意なリスニングを活かしてどのような業務をこなしたかを話すと良いでしょう。

また、英語を使用した実務経験があれば、その具体例を挙げることも効果的です。さらに、今後のビジョンとして、どのように英語力を活かしていきたいかを説明することも重要です。これにより、面接官に積極的な姿勢を伝えることができます。

イチ
イチ

なぜ、TOEICを勉強したのか、今後どうしたいかも考えておきたいです。

スコアを実務で証明する方法

TOEICスコアを実務で証明するには、まず業務の中で英語を積極的に使用することが大切です。例えば、英語の資料を翻訳する機会を得たり、英語での会議に参加することでスキルを証明できます。また、海外のクライアントとのコミュニケーションを担当し、成果を上げることも一つの方法です。さらに、自己学習を続けることで、常に最新の英語力を保つことも重要です。これらの方法を実践することで、TOEICスコアが単なる数字ではなく、実務能力の証明として活用できるのです。

結論:TOEICは「意味がない」とは言い切れない

TOEICスコアの重要性を過度に意識する必要はありませんが、完全に無視するわけにもいきません。バランスの取れた準備が必要です。

むしろ筆者の場合、TOEICスコアがあることで他の理系の学生よりもアドバンテージがあったと感じています。

また、TOEICスコアをどのように活かすかも重要となります。英語を必要とする職種や会社、業界で活用する、海外との関わりがある会社などある程度会社を選ぶ必要もあると思います。

しかし、TOEICを通じた英語学習経験はガクチカとしてアピールすることや努力できる姿勢そのものを評価してくれる企業もあります。

大学生のうちにぜひTOEICを勉強して良いスコアを取得しておきましょう!

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