この記事はこんな方におすすめ
パート4のコツを知りたい
パート4の対策がわからない
リスニングを伸ばしたい
本記事ではTOEICのリスニングのパート4の対策方法を紹介します。
イチ
・英語とにかく苦手な過去
・現役理系大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定
TOEICパート4を解くコツ
パート4の設問を解く上で意識するべきコツを紹介します。TOEICのパート3は、会話聞き取り問題。
音声が始まる前に、設問を先読みする【重要】
音声が始まる前に、設問文を先読みしましょう。
会話が始まる前に、質問と選択肢に目を通すことで、何を聞き取るべきかが明確になり、効率的に情報を処理できます。
反対に、設問を読んでおかないと会話の内容全てを1回の音声で理解する必要があるため正答することがより困難になります。
設問を読む時は、疑問詞に注意!
設問を読む際は、疑問詞に注目しましょう。
パート3の設問には、「What」「Where」「When」「Why」「How」などで始まる疑問文が多く出題されます。
それぞれの疑問詞に対応する情報を会話中から素早く見つけ出す練習をしておくと良いでしょう。
聞く時は、内容だけでなくテンポも注目
音声を聞き取る際は、話者の感情や口調にも注目しましょう。
単に言葉を聞き取るだけでなく、話者の態度や意図を理解することで、正確な回答につながります。
慌てている時:スピードが少し早くなる
また、少し上級者向けにはなりますが会話のパターンも把握できるようになりましょう。
ビジネス場面や日常生活でよくある会話のパターンを学習しておくと、内容の予測がしやすくなります。予約の確認や商品の問い合わせなど、特定のシチュエーションでよく使われる表現を覚えておくと有利です。
選択肢を読む時はキーワードに注目
選択肢を読む際は、キーワード(特に名詞と動詞)に注目します。また、似たような選択肢がある場合は、微妙な違いを見逃さないよう注意深く読むことが大切です。
また、選択肢が長い時は名詞と動詞だけ読みましょう。動作に注目なのか目的に注目なのかを疑問文をもとに推測しましょう。
TOEICパート4苦手になりやすい原因と対策
次に、パート4が苦手な場合の原因と対策を紹介します。
解き方のコツと同様、なんで解くことができないのかの原因を把握することも重要です。以下にパート3が解けない理由についてまとめます。
・単語力が不足している
・そもそも音が聞けていない
・ついていけていない
・設問文の理解に時間がかかる
単語力が不足している
リスニングにおける単語力とは、単語の発音を聞いてすぐに意味を理解する力のことです。
自分のわからない単語が発音されると、一瞬フリーズしてしまいます。このフリーズしている間に音声を聞き逃し、失点につながるケースがあります。
スクリプトを見るときに、わからない単語がないか確認しましょう。
そもそも音が聞けていない
単語の意味がわかっていても、発音を聞いて理解できない場合があります。
そのため、リスニング対策として単語帳を読むときに発音まで理解する必要があります。
また、リスニングには、弱形という発音があります。弱形とは、弱く短く発音される単語のことです。 人称代名詞、前置詞、be動詞、助動詞など短い単語は前後の単語と組み合わされて一部省かれながら発音されます。そのため、聞き取れなくなります。
ついていけない
音声についていけない場合があります。具体的には、音声を聞いて意味を理解する時間が追いつかなくなることです。
TOEICでは、設問を先読みして音声を聞き取るため設問で聞かれる箇所を集中して聞き取る必要があります。音声全体を理解しようとした結果、理解するスピードが遅れてしまい問題が解けないままになります。
解決策としては、発音の理解のスピードを上げることや音声の速度を上げて聞くことに慣れましょう。また、スクリプトを見ながら音声を聞いて、自分がどの部分でついていけなくなるのかを把握することも大事です。
設問文の理解に時間がかかる
TOEICのリスニングを解くコツとして設問の先読みがあります。しかし、先読みしても意味を理解できずに音声が始まることがあります。
理解しようと読み続けたり、中途半端に音声を聞き取ることで先読みの効果を発揮できなくなり問題が解けないままになってしまうことがあります。特に、前の問題で回答に時間をかけてしまったり、設問文や選択肢が長いと先読みできない可能性があります。
TOEICの設問はある程度似た問題が多いため、パターンを把握することがおすすめです。また、設問だけを音読することも有効です。
TOEICパート4の概要と特徴
TOEICは、英語によるコミュニケーション能力を測定する国際的な標準テストです。ビジネスシーンでの英語力評価に広く使用されており、多くの企業や教育機関で採用されています。
基本的な概要
TOEICのパート4は、リスニングパートで4つ目の問題になります。
問題数 | 試験時間 | 問題量 | |
会話問題 | 30問 | 約17分 | 長めの文 |
パート4は、説明文を聞いて質問に答える問題形式です。1人の話者による会話が流れ、その後に3つの設問文が読まれます。
受験者は、会話の内容を理解し、4つの選択肢から適切な回答を選ぶ必要があります。
10問(計30問)を連続して解きます。集中力が切れやすいポイントです。
このパートは、実際の会話を聞き取る能力が試されるため、リスニングの難しいパートとして知られています。
話者の意図や暗示的な情報を理解する必要があり、自然なペースで進む会話のスピードに対応するため、集中力と瞬時の判断力が求められます。
・説明文から適切な回答を4択から回答する。
・1つの音声に対して3つの設問が出題
・音声が始まるまでに設問3つの内容を軽く把握しておくことが大事
・登場人物は設問で把握でき、設問の順に音声が進む
パート3とパート4の違い
TOEICパート3と4は出題形式が似ています。パート3と4の違いは以下の通り
パート3 | パート4 | |
問題数 | 13問(設問39問) | 10問(設問30問) |
試験時間 | 約17分 | 約16分 |
問題の特徴 | 会話文の聞き取り | モノローグの聞き取り |
理解すべきこと | 会話の流れの理解 | 話の要点 |
パート3が会話文であるのに対し、パート4はより長いモノローグ(独白)形式です。
パート3では会話の流れを追う必要がありますが、パート4ではまとまった情報を聞き取る能力が求められます。
パート3では会話の展開を予測する力が重要で、パート4では長文を聞き取る集中力が重要です。両パートとも、キーワードを聞き取る練習や、全体の文脈を把握する聞き取り力が大事になってきます。
パート4は単調なので、集中が切れやすいです。
パート4対策おすすめの参考書
パート4対策におすすめの参考書を2つ紹介します。
・世界一わかりやすいTOEICテストのリスニング
・TOEIC L&R公式問題集
世界一わかりやすいTOEICテストのリスニング
1つ目は、世界一わかりやすいTOEICテストです。
TOEIC初心者ならリスニング対策はこの1冊で十分といえます。
公式問題集
2つ目は、公式の問題集です。公式問題集を使って、問題慣れしていきましょう。
公式問題集は、TOEICを開発・制作機関であるETS(Educational Testing Service)によって作られた問題集です。
公式問題集については、いくつか記事にしているにで合わせて確認してみてください。
初心者向けTOEICパート4対策
初心者の方がパート4をやるうえで意識して欲しいことは2つ
・わからない単語の意味を理解する
・聞き取れなかった単語の発音を理解する
初心者の方は、まず基本的な英語の文法や語彙を復習することから始めましょう。
大事なのは、英単語の意味を理解すること、英単語の発音を理解することです。
単語の発音から意味がすぐにわかるようになりましょう。
リスニング向上させるための勉強法
リスニング力をさらに伸ばすためのコツを紹介します。解いた問題をある程度復習できてから取り組むことがおすすめです。
やって欲しいことは3つ。
・音読
・シャドーイング
・ディクテーション
音読
音読とは、英語の文章を声に出して読む学習方法です。単に目で追うだけでなく、実際に発声することで、英語の音やリズムを体感的に学ぶことができます。
音読を通じて、発音、イントネーション、文法構造の理解が深まり、英語力の向上につながります。ただし、初心者がいきなり難しい文章に挑戦するのは避けましょう。
また、音読をする上での手順は以下の通りですすめてみましょう。
1) パート1、パート2のスクリプトを用意
2) まず黙読して内容を理解する
3) 声に出して読む(最初はゆっくりでOK)
4) 徐々にスピードを上げていく
5) 繰り返し練習し、滑らかに読めるようになることを目指す
音読を始める際は、短くて簡単な文章から始めるのがコツです。慣れてきたら、徐々に長文や難しい文章にチャレンジしていきましょう。
- 音読は、英語の文章を声に出して読む練習方法。
- 単語の正確な発音、文のリズム、イントネーションを身につけるのに効果的。
- 音読に取り組む際は、理解できる内容の文章から始め、徐々にレベルを上げていくことが大切です!
完璧になるには時間がかかりますが、継続的な練習で確実に上達していきます。自分のペースで焦らず取り組むことが大切です。
より具体的な効果や方法については、こちらの記事で解説しています。
シャドーイング
シャドーイングとは、英語を聞き取りながら、その音声を真似しながら声に出す方法です。
英語の音声が読まれたらすぐに声に出すことで聞いた音を形にしています。正しく発音できていれば、単語の認識ができている証拠になります。
反対に聞き取れない、うまく言えない場合、単語の発音が理解できていない状態になります。そのためいきなりシャドーイングに取り組むことはお勧めしません。
シャドーイングを行うことで発音、アクセントの理解と向上につながります。
スクリプトでは、わからない表現を学べます
1)TOEIC公式問題集の音声を用意。(まずはパート1、パート2から)
2)スクリプトの文章を見ながらシャドーイングを行う。(発音を意識)
3)問題文に対する理解が深まったら、スクリプトなしでシャドーイングに挑戦してみる。
いきなり、シャドーイングを始めることは難しいです。
まずは、スクリプトを見ながら短い文章で始めていきましょう。
完璧にできるようになるには時間がかかります。
- シャドーイングは、音声を聴きながら同時に声に出して繰り返す練習。
- 英語のリズムやイントネーションに慣れることで、リスニング力が向上する。
- シャドーイングに取り組む際は、解いた問題をある程度復習した段階で取り組むようにしましょう!
ディクテーション
ディクテーションとは、英語を聞き取りながら、その音声を文字にして書き起こす方法です。
シャドーイングでは、聞いた音声を声に出すのに対し、ディクテーションは書く方法です。
書取りになるため、難易度が上がりますが正しく単語を認識できているかの確認につながるためお勧めです。
1)音声を聞き取りながら、書きとる。おすすめはパート1、パート2。
2)書き取った内容をスクリプトと照らし合わせて確認する。
単語のスペルの確認にもなるだけでなく、書いていく中で文の構造の理解に繋げることができ文構造から単語を推定することができるようになります。
文構造がわかると、パート5の対策につながります。
- ディクテーションは、音声を聴き取り、書き取る練習。
- 細かい音の違いや発音に敏感になることで、リスニング力が向上する。
まずは、シャドーイングから取り組んでみましょう。
まとめ
この記事では、パート4対策のコツと勉強法を紹介しました。
TOEIC対策で最も重要なのは、短時間でも毎日継続して練習することです。これが最も効果的なスコアアップの方法となります。自分に合った学習スタイルを見つけ、習慣化することが成功への近道となります。
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