この記事はこんな人におすすめ!
・パート7が難しくて解けない
・パート7のコツを知りたい
・パート7を時間内で解き切りたい
こんな方に向けて、元TOEIC420点の筆者が解説します!
イチ
・英語嫌い
・現役大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定
TOEICを解いていて、パート7が苦手と感じる方が多くいます。パート7はリーディングで大きな割合を占めており、得点源につなげておきたいです。本記事では、パート7の特徴と難しいと感じる理由と対処法について解説します。
TOEICパート7の特徴
TOEICテストの中でも、特に難易度が高いとされるパート7。パート7は文章問題で構成されており、様々なタイプの文章が出題されます。ここでは、パート7の主な特徴について解説します。
・問題数の多さ
・長文読解パート
・多様なトピック
問題数
リーディングセクションの最後を締めくくるこのパートでは、読解力と情報処理能力が試されます。この記事では、パート7の特徴とその難しさを理解し、効果的な対策法を紹介します。
パート7の問題構成は以下の通り。シングルパッセージとは1つの文章からなる問題のことで、ダブル・トリプルパッセージは2つ、3つの文章からなる問題です。問題構成として、前半がシングルパッセージ、後半がダブル・トリプルパッセージから問題がなります。
問題数(全体) | 54問 |
シングルパッセージ | 29問 |
ダブル・トリプルパッセージ | 25問 |
目標回答時間 | 54分(1問1分) |
リーディングパートは75分からなります。パート7に多くの時間を割くためにもパート5、6を早く解くことができるかが重要になります。
長文読解問題
パート7は文章読解問題です。様々な文章を読みながら設問に答えていきます。パート5と比べ、長文問題となっています。
文章の中には簡単なメモや広告などの短文から、記事やメールなどの長文、さらには複数の文章からなる問題など様々です。
多様なビジネスシーンのトピック
様々なビジネスシーンの文章を問題として扱っています。
問題の種類は様々です。日常的なビジネスシーンを題材にした文章が多いです。ちなみに、チャットメッセージ問題は比較的文章量が少ないため短時間で解ききることができます。また、Eメール文は後半のダブルパッセージやトリプルパッセージで他の文章の返信や問い合わせといて登場することが多い印象です。
・Eメール文
・ビジネスレター
・広告
・Webページ
・パンフレット
・チャットメッセージ
・フォーム
・ちらし
文章の内容は大きく異なっているため、設問を解き終えた後、次の設問への切り替えや素早くトピックの内容を掴むことが重要になります。
引きずらないようにしましょう。
パート7の難しさ
パート7はリーディングパートの半分以上を占める問題です。難しく感じる理由はいくつかあります。
・固有名詞が多い
・情報量が多い
・時間管理が難しい
パート7は、多くの受験者が苦手とするセクションです。その難しさについて具体的に見てみましょう。
固有名詞が多い
難しく感じる理由の1つが、固有名詞が多く登場することです。
TOEICの文章では、人名や会社名、地名などの固有名詞が頻繁に登場します。そのため、見ず知らずの単語を固有名詞として理解できるようにしておく必要があります。
人名:Beth Miller, Pearl Harris(ファーストネームとラストネームの2つ)
会社名:Merald inc, Poras Labs(incや、labなどの情報がある場合がある)
地名:NewYork, Houston(実在する都市が割と登場)
また、文章を読んでく中で各固有名詞の特徴やつながりを明確に理解する必要があります。人名や地名、会社名などの固有名詞が頻繁に登場し、これらが頭に入っていないと文脈が理解しにくいです。
人名では、Eメールの宛先やサイン名にフルネームで記載されており、設問文ではラストネームだけなど一部分として切り抜かれて問われます。
混乱しやすいポイントです。
情報量が多い
長文で扱われる情報量が多いため、どこに重要な情報があるかを迅速に見つける必要があります。
特に固有名詞が多く出てくるだけでなく、後半の問題では複数の文章をまたいで問題を解く必要があります。
英語としての理解を深めるだけでなく文章の内容や展開、膨大な情報を処理する必要があります。
時間管理が難しい
長文読解のため時間配分が難しく、ペース配分を間違えると時間が足りなくなることが多いです。
特に文章を理解しつつ前後の関係性や固有名詞の整理などを同時に進めていく必要があります。そのため、時間内に解き終わることができない人が多いです。
パート7では、1問1分のペースで解けるようにしましょう。
54問あるため最低でも54分は解く時間として確保したいです。
パート7が解けない理由
パート7が解ききれない、時間が足りないと悩む方は多くいます。受験者がパート7でつまずく理由は何でしょうか?以下に代表的な要因を挙げます。
・単語が理解できていない
・情報整理が苦手
・固有名詞の理解不足
単語が理解できていない
難しい単語やビジネス用語が多く、単語力不足が障害となります。
加えて固有名詞は、意味がなく単語のまま理解する必要があるため時間がかかります。
こうした意味が理解できない単語を見ると読むスピードが落ちてしまします。結果として問題のキーになるところが理解できず、問題を解くことができなくなります。
情報整理が苦手
長文の中から必要な情報を整理し、設問に結びつける能力が求められますが、これが苦手な人が多いです。
後半のダブルパッセージやトリプルパッセージは複数の文章との関連性を理解しながら解き進める必要があります。そのため、文章を読みながら情報を整理していく必要があります。
さらに、設問の該当箇所を素早く見抜く必要があります。設問によっては2つの文章から適切に情報を探さないといけない場合があります。
固有名詞の理解不足
固有名詞が多く、これらが何を指しているかを把握するのが難しいと感じる人が多いです。
人名、会社名、地名など固有名詞が何を表しているのかを把握できるようにしましょう。特徴があるので見抜けることができます。
人名:Beth Miller, Pearl Harris(ファーストネームとラストネームの2つ)
会社名:Merald inc, Poras Labs(incや、labなどの情報がある場合がある)
地名:NewYork, Houston(実在する都市が割と登場)
パート7を解くためのコツ
パート7を攻略するための具体的な方法について説明します。先ほどの原因を理解した上で解くためのコツや方法について理解しておきましょう。
・スキミングとスキャニングを活用
・キーワードを見つける
・固有名詞を見分けて理解する
・単語の意味を理解する
・設問の先読み
・音読をする
スキミングとスキャニングを活用
パート7を解く上で、スキミングとスキャニングスキルについて紹介します。
斜め読みするようにして文章を読むことで、通常の3~4倍のスピードで読むことができます。設問で文章全体の目的が問われている場合や、英文の要点や主張を知りたい場合などに活用すると、素早く正解を導き出すことができます。
たとえば、各段落の1文目を読む、最初と最後のパラグラフを読むといったスキミングのテクニックが有効です。
例えば、設問に登場する単語を文章中から素早く探し出すスキルです。
特に、設問に出てきた固有名詞を素早く文章中から探し出せるようにしましょう。そのためにも文章の流れを把握しておくことは重要です。
スキミングやスキャニングを行う前に、問題文の流れを把握しておくことも大事です。最初から、スキミングやスキャミングだけでは解くことはできません。
キーワードを見つける
設問と本文のキーワードを関連付けることで、必要な情報を効率よく見つけられます。
TOEICではキーワードが存在しています。これらの単語があると設問として問われやすい可能性があります。
例としていくつかキーワードを紹介します。
キーワード単語 | 意味 |
annual | 年1回の |
always | いつもの |
follow | 追いかける |
頻度を表す単語や、因果関係、順番に関する単語は設問としてだけでなく、ひっかけ要素として問われることもあります。
固有名詞を見分けて、理解する
頻出の固有名詞やその役割をあらかじめ把握しておくと、文脈理解がスムーズになります。
固有名詞は基本的に大文字で書かれていることが多いです。また、固有名詞の前後に特徴を説明している文章が含まれています。前後の関係から固有名詞の特徴を理解するようにしましょう。
単語の理解を深める
基本的に、リーディングで取れないのはそもそもの語彙力に課題があります。
最優先でやるべきことは、単語帳で単語の理解を高めること!
そのうえで、問題集一冊用意してリーディング問題を解いてみましょう!また、問題集では解くことよりも復習することや解き直すことを徹底してください!
・理解できなかった単語をメモして暗記
・解いた問題に対する復習の徹底
・土日などまとまった時間に取り組もう!
設問を先読みする
問題を早く解くための方法として、本文を読む前に設問を先読みをしましょう。
先読みを行うべき理由は、目的を持って文章を読めるようになるためです。たとえば、最初の設問の内容が「なぜこの文章がかかれているのか」とある場合、文章を読んでいく中で書かれた理由について探しながら読めるようになります。
その結果1回読むだけで設問を回答することができるようになります。
また、本文は上から順番に読むましょう。設問は本文の順番に合わせて設置されています。
文章挿入問題や、目的などを聞いている場合は文章全体を理解する必要があるため、こういった設問は後回しにしましょう。
音読をすること
音読とは、英語の文章を声に出して読む学習方法です。単に目で追うだけでなく、実際に発声することで、英語の音やリズムを体感的に学ぶことができます。
音読を通じて、発音、イントネーション、文法構造の理解が深まり、英語力の向上につながります。ただし、初心者がいきなり難しい文章に挑戦するのは避けましょう。
また、音読をする上での手順は以下の通りですすめてみましょう。
1) パート1、パート2のスクリプトを用意
2) まず黙読して内容を理解する
3) 声に出して読む(最初はゆっくりでOK)
4) 徐々にスピードを上げていく
5) 繰り返し練習し、滑らかに読めるようになることを目指す
音読を始める際は、短くて簡単な文章から始めるのがコツです。慣れてきたら、徐々に長文や難しい文章にチャレンジしていきましょう。
- 音読は、英語の文章を声に出して読む練習方法。
- 単語の正確な発音、文のリズム、イントネーションを身につけるのに効果的。
- 音読に取り組む際は、理解できる内容の文章から始め、徐々にレベルを上げていくことが大切です!
完璧になるには時間がかかりますが、継続的な練習で確実に上達していきます。自分のペースで焦らず取り組むことが大切です。
より具体的な効果や方法については、こちらの記事で解説しています。
パート7対策のおすすめ参考書
最後に、パート7対策におすすめの参考書を紹介します。次に紹介するような2冊がおすすめです。
・世界一わかりやすいTOEICテストの授業 パート7読解
・公式問題集
世界一わかりやすいTOEICテストの授業 パート7読解
この1冊は、TOEICのパート7対策に特化した参考書です。TOEIC600点を目指す初心者の方から、800点以上を狙っている方にまでおすすめです。
この1冊で、TOEICパート7の解法やポイントなどについて詳しく理解することができます。
公式問題集
問題演習用の参考書を1冊用意しましょう。おすすめは公式問題集です。
公式問題集には、TOEIC本番さながらの模擬試験が2回分収録されています。
2回の問題演習と復習を徹底して行うことでスコアアップに繋げることができます。
問題演習で全体像を把握しよう!
また、実際に使ってみたレビューも紹介しています。
【まとめ】
本記事では、パート7対策に苦手意識を感じる方に向けてパート7の特徴や解けない原因と解決策を紹介しました。
パート7はTOEICの全パートの中で最も問題数が多いパートです。一番最後のパートで難易度が他に比べて高いです。しかし、問題演習やコツを理解することで正答率を上げることは可能です。
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