この記事はこんな人におすすめ!
・大学院生のTOEIC平均点って?
・大学院進学にTOEICはどのくらい必要?
・大学院生でもTOEICはやるべき?
元TOEIC420点の筆者が解説します!
イチ
・英語嫌い
・現役大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定
理系大学院生のTOEIC平均点とは?
ここでは、大学院生の平均点と TOEIC試験全体の平均点について解説します。
・大学院生の平均点
・TOEIC公開テスト全体の平均点
大学院生の平均点は565点
大学院のTOEIC平均点は565点でした。詳細は以下の通り。
リスニング | リーディング | 合計点 |
308点 | 257点 | 565点 |
次に、学年別では次のようになりました。
リスニング | リーディング | 合計点 | |
大学院1年生(修士) | 301 | 250 | 551 |
大学院2年生(修士) | 318 | 263 | 581 |
大学院3年生(博士1年) | 349 | 303 | 652 |
大学院4年生(博士2年) | 340 | 298 | 638 |
大学院生の文理比は6:94と理系が大多数なため、ほぼ理系の平均と捉えても良いでしょう。
いずれにしろ、高いですね。
TOEIC試験の平均点は608点
2022年度のTOEIC試験結果に基づくスコアの基準と分布を紹介します。(参考:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)
2022年度のTOEIC試験の平均スコアは608点でした。
TOEICスコアは就活で大活躍
ここでは、大学院生の就職活動とTOEICについて解説します。
・TOEICスコアが企業に評価される理由
・就活生にとってのTOEICスコアの重要性
・具体的な職種ごとのTOEICスコア
こちらの関連記事も併せて読んでみてください。
TOEICスコアが企業に評価される理由
企業がTOEICスコアを重視する理由は、グローバル化が進む中で従業員の英語力が業務遂行に直結するからです。
また、TOEICは客観的な指標として、応募者の英語力を簡単に比較できるメリットがあります。
大学院生の就活におけるTOEICスコアの重要性
就職活動において、TOEICスコアはかなり有効です。日本の会社の多くは英語力をTOEICスコアで評価しています。
実際、TOEICテストを運営する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会によると、TOEIC試験を採用時利用している割合は50%以上でした。
実際、企業の中にはTOEICスコアで足切りするところや一定のスコアが入社条件のところもあります。
例えば、楽天グループ株式会社では入社までにTOEICスコア800点の取得が義務付けられています。理系でも、TOEICをはじめとした英語は必要不可欠です。英語力は差別化につながるので早いうちから克服しておくことがおすすめです。
研究では、英語の論文を読むことや英語で発表する機会があります。
具体的な職種ごとのTOEICスコア
職種によってTOEICスコアの要求は異なります。理系の職種別の平均点は以下のようになりました。
リスニング | リーディング | 合計 | |
技術職 | 279 | 220 | 499 |
製造職 | 243 | 181 | 424 |
研究職 | 322 | 277 | 598 |
SE職 | 291 | 237 | 527 |
研究職が最も高い傾向にありました。
理系大学院生が目指すべきTOEICスコア
ここでは、大学院生が目指すべきTOEICスコアについて解説します。
最低でも600点
大学院生がTOEIC対策をするなら、最低でも600点は持っておきたいです。
まずは、600点を目指そう
英語力向上を目指す目安スコアとレベル
TOEICのスコア別の英語のレベルについて紹介します。ここでは、簡単に、TOEIC600点、700点、800点の違いを紹介します。
600点
ビジネスでも最低限必要とするレベル
600点は、基本的なビジネス英語に対する理解がある印象です。お店での注文や、メールの意図の理解などができるレベルです。
英語ができない人ではないという判断をされます。必要最低限のコミュニケーションを取れる印象を持たれます。
700点
海外出張を目指せるレベル
学生で700点は、英語ができる印象を持たれます。
短文でも長文でも比較的細部まで聞き取れるレベルです。海外赴任を目指す方であれば、700点台は最低ラインと理解しておきましょう。多くの企業の国際部門では700点以上を必要とされています。
800点〜
英語が強みになるレベル
英語を強みとしてアピールできるスコアになります。
複雑な要求に対して対処できるレベルです。
理系の就活生でも帰国子女の方や留学経験がある方など取れる方は限られます。自信持って就活でアピールして良い点数と言えます。ほぼ全ての企業に通用するスコアと言えます。
就活でアピールするなら700点
就職活動でアピールするなら、700点は最低でも必要です。まずは、600点を目指しそのあと700点を目指していきましょう。
忙しい大学院生におすすめな参考書
ここでは、TOEICスコアを伸ばしていくための参考書を紹介します。
実際、TOEICは少ない参考書でスコアアップさせることは可能です。
初心者におすすめの参考書は主に3つ。
これらの問題集を活用して勉強してみてください!
単語帳
まずは、TOEIC用の単語帳を1冊用意していきましょう。
TOEIC試験では、ビジネスで使われる単語が多く用いられます。そのため、ビジネス単語の理解を強化するためにもTOEIC専門の単語帳を用意しておきましょう。
初心者向けのおすすめ単語帳は他の記事で解説しています。
文法書
文法書を用意しておきましょう。
TOEICのリーディングパートでは、文法問題が30問出題されます。この部分は得点源につながりやすいので参考書を用意して対策をすることをお勧めします。
英語中級者:文法の問題集
英語初心者:文法の解説書
公式問題集
問題演習用の参考書を1冊用意しましょう。おすすめは公式問題集です。
公式問題集には、TOEIC本番さながらの模擬試験が2回分収録されています。2回の問題演習と復習を徹底して行うことでスコアアップに繋げることができます。
問題演習で全体像を把握しよう!
また、実際に使ってみたレビューも紹介しています。
短期間で伸ばすならスタディサプリ
また、合わせてスタディサプリもおすすめです。授業や研究などで対策の時間の確保ができないことや、参考書を増やして対策をしたくない方におすすめです。
詳しくは下のリンクからチェック!
理系大学院生向けのTOEIC対策
理系学生のほとんどは、大学の授業や実験に追われて勉強時間の確保に悩みます。
実際、僕も非常に苦しみました。
そのため、継続的に勉強する習慣を作ることが最も大事なことです。以下に筆者が実践した、週2回実験とレポートに追われながらもスコアを上げた勉強を紹介します。
・単語の覚え方
・リスニング対策
・リーディング対策
忙しいからこそ、空いた時間で少しずつ取り組むようにしましょう。
大事なのは勉強の質よりも継続です。まずは習慣化を目指しましょう。
単語の覚え方
TOEICの語彙を強化するにはTOEIC用の英単語帳を1冊用意して仕上げることをお勧めします。
効率的に英単語の意味を覚えるためには、反復が大事です。筆者がおすすめする単語帳の使い方を紹介します。
- ステップ0単語帳を4〜5分割して、範囲を分ける。
- ステップ11つ目の範囲を3周する。
- ステップ2次の範囲を3周する
- ステップ31つ前の範囲を1周する
- ステップ4ステップ2〜3を繰り返す
順番に説明します。
step0:単語帳を4〜5分割して、範囲を分ける。
簡単にいうと覚える範囲を小分けします。
単語帳1冊を1周するよりは、小分けした短い範囲を複数回繰り返すほうが反復しやすく定着しやすいです。
単語帳によりますが、4〜5つの範囲を作りましょう。
step1:1つ目の範囲を3周する。
まずは、1つ目の範囲を3周を目安に目を通しましょう。
このとき、1つ1つの単語は軽く目を通す程度で構いません。
英単語→日本語→英単語→日本語
の順ですらすらみていきましょう。
何周かしたときに英単語→日本語に時間がかかるものは印をつけておこう。
step2:次の範囲を3周する
2つ目(次)の範囲を3周しましょう。
Step1と同様、英単語→日本語で流し読みしていきましょう。
step3:1つ前の範囲を1周する
ここが、大事なポイントで、次の範囲を3周終えた後に前の範囲を1周しましょう。
定期的に覚えた範囲を復習することが大事です。
step4:ステップ2〜3を繰り返す
あとは、ステップ2と3を繰り返して単語帳を1周させましょう。
目標は1ヶ月で1周です。すぐに覚えられなくても良いので反復を意識しましょう!
・単語学習は反復が大事!
効果的なリスニング対策
リスニング対策で実践してほしいことは単語の発音を理解することです。
英語苦手な方がリスニングで聞き取れない要因の1つに、
単語を聞き取れない
ことです。そのため、単語帳を用いて英単語の発音と音声を聞いて意味を理解することが大事!音声は移動時間だけを使って対策しましょう!
イヤホンを使って取り組もう。
単語の発音を聞く→意味がわかる
このスピードを高めよう!
リーディング力を高める方法
リーディング対策は、平日の夜や休日などの時間をつかってまとまって対策することがおすすめ!
基本的に、リーディングで取れないのはそもそもの語彙力に課題があります。
最優先でやるべきことは、単語帳で単語の理解を高めること!
そのうえで、問題集一冊用意してリーディング問題を解いてみましょう!また、問題集では解くことよりも復習することや解き直すことを徹底してください!
・理解できなかった単語をメモして暗記
・解いた問題に対する復習の徹底
・問題演習は土日などまとまった時間に取り組もう!
移動中は講義を見る
移動中などの時間を活用してTOEIC対策をしましょう。スタディサプリはスマホ1つで対策できます。事前にダウンロードしておくことで質を高く対策していきましょう。
実践的なスコアアップさせるためには
TOEICスコアをさらに伸ばすためのコツを紹介します。ここで紹介する勉強法は解いた問題をある程度復習できてから取り組むことがおすすめです。
やって欲しいことは3つ。
・音読
・シャドーイング
・ディクテーション
音読
音読とは、英語の文章を声に出して読む学習方法です。単に目で追うだけでなく、実際に発声することで、英語の音やリズムを体感的に学ぶことができます。
音読を通じて、発音、イントネーション、文法構造の理解が深まり、英語力の向上につながります。ただし、初心者がいきなり難しい文章に挑戦するのは避けましょう。
また、音読をする上での手順は以下の通りですすめてみましょう。
1) パート1、パート2のスクリプトを用意
2) まず黙読して内容を理解する
3) 声に出して読む(最初はゆっくりでOK)
4) 徐々にスピードを上げていく
5) 繰り返し練習し、滑らかに読めるようになることを目指す
音読を始める際は、短くて簡単な文章から始めるのがコツです。慣れてきたら、徐々に長文や難しい文章にチャレンジしていきましょう。
- 音読は、英語の文章を声に出して読む練習方法。
- 単語の正確な発音、文のリズム、イントネーションを身につけるのに効果的。
- 音読に取り組む際は、理解できる内容の文章から始め、徐々にレベルを上げていくことが大切です!
完璧になるには時間がかかりますが、継続的な練習で確実に上達していきます。自分のペースで焦らず取り組むことが大切です。
より具体的な効果や方法については、こちらの記事で解説しています。
シャドーイング
シャドーイングとは、英語を聞き取りながら、その音声を真似しながら声に出す方法です。
英語の音声が読まれたらすぐに声に出すことで聞いた音を形にしています。正しく発音できていれば、単語の認識ができている証拠になります。
反対に聞き取れない、うまく言えない場合、単語の発音が理解できていない状態になります。そのためいきなりシャドーイングに取り組むことはお勧めしません。
シャドーイングを行うことで発音、アクセントの理解と向上につながります。
スクリプトでは、わからない表現を学べます
1)TOEIC公式問題集の音声を用意。(まずはパート1、パート2から)
2)スクリプトの文章を見ながらシャドーイングを行う。(発音を意識)
3)問題文に対する理解が深まったら、スクリプトなしでシャドーイングに挑戦してみる。
いきなり、シャドーイングを始めることは難しいです。
まずは、スクリプトを見ながら短い文章で始めていきましょう。
完璧にできるようになるには時間がかかります。
- シャドーイングは、音声を聴きながら同時に声に出して繰り返す練習。
- 英語のリズムやイントネーションに慣れることで、リスニング力が向上する。
- シャドーイングに取り組む際は、解いた問題をある程度復習した段階で取り組むようにしましょう!
ディクテーション
ディクテーションとは、英語を聞き取りながら、その音声を文字にして書き起こす方法です。
シャドーイングでは、聞いた音声を声に出すのに対し、ディクテーションは書く方法です。
書取りになるため、難易度が上がりますが正しく単語を認識できているかの確認につながるためお勧めです。
1)音声を聞き取りながら、書きとる。おすすめはパート1、パート2。
2)書き取った内容をスクリプトと照らし合わせて確認する。
単語のスペルの確認にもなるだけでなく、書いていく中で文の構造の理解に繋げることができ文構造から単語を推定することができるようになります。
文構造がわかると、パート5の対策につながります。
- ディクテーションは、音声を聴き取り、書き取る練習。
- 細かい音の違いや発音に敏感になることで、リスニング力が向上する。
まずは、音読から取り組んでみましょう。
実践的な学習プランとスケジュール
ここでは、TOEICスコアを100点伸ばすために必要な勉強時間と600点に伸ばすために必要な勉強プランとスケジュールをざっくり紹介します。
・短期間(2ヶ月)で伸ばす
・長期間(6ヶ月)で伸ばす
学習時間の目安とその活用法
実際にTOEIC600点取得するために必要な勉強時間を紹介します!
オックスフォード大学出版局によると、650点のスコアを獲得するために必要な勉強時間がおよその目安で公開されていました。以下の表にまとめました!
現在のスコアレベル | 必要な勉強時間 |
250点 | 950時間 |
350点 | 700時間 |
450点 | 450時間 |
550点 | 225時間 |
650点 | 0時間 |
この表では、現在のTOEICスコア(左)から650点取得するまでに必要な勉強時間を大まかにまとめました。例えば、スコアが450点の方は、450時間の勉強時間が目安になります!
450時間は1日3時間を5ヶ月継続すると達成できる時間になりますね!
短期間でスコアアップするためのプラン
TOEIC学習初心者が2ヶ月で600点達成するまでのスケジュールを紹介します。
リスニング、リーディングの対策は、基本的には解いた模試の復習だけで大丈夫です。
「なぜ間違えたのか」
「正解するためにはどこを読めばいいのか」
この2つを意識すると良いです。
短期間でスコアを上げたい場合は、TOEIC形式に慣れることが重要です。過去問や模試を繰り返し解き、時間配分や問題のパターンを徹底的に把握することで、効率的にスコアアップを図れます。
細かい勉強内容は、次の記事でも紹介しています!
長期間でじっくり学習するプラン
半年で600点までを目指す計画
前半で時間をかけて単語の理解を深めていきましょう。
基本的に語彙強化は継続して進めていき、後半から問題演習の割合を増やしていくイメージです。
基本的には語彙強化と文法理解の2点を優先していきましょう!
TOEICスコアの大幅な向上には時間がかかるため、最低でも3-6ヶ月の学習計画を立てることがおすすめ。目標スコアを設定し、そこに到達するまでの学習内容を逆算して計画を立てましょう。
モチベーションを維持するためには?
高いスコアを目指す上で、TOEICを勉強して挫折しないための3つのコツを解説します!
・習慣化する
・環境を整える
・目標を明確にする
習慣化する
独学で挫折しないためには勉強を習慣化することが大事です。習慣化すれば無理なく学習が継続できます。
毎日の生活の中に学習するルーティンを組み込んでみましょう。
・大学にいく前に単語学習
・授業帰りはカフェで学習
・寝る前は必ず単語を覚える
どれか1つでも1週間つづけることができたらかなりすごい!
最初の1歩!
環境を整える
学習環境を整えましょう。学習環境が整っていないと継続できず挫折してしまうからです。ぼくは学習環境を整えるために以下のことをしました。
・机に気が散るものはおかない
・家で集中できないならカフェなど外で勉強する
・スマホは電源を切る・近くにおかない
勉強せざるをえない環境を整えると挫折せずに継続できます!
特にカフェは周りの人が作業している環境なので刺激になります!
目標を明確にする
TOEICの目標スコアを明確にすると挫折しにくくなります。
達成した時の姿がイメージできやる気がでるからです。目標点数に加えて期限を決めると良いです!
目標や期限は下のように設定すると良いです!
・次の試験で600点を取る!
・2ヶ月間毎日単語帳を見る時間を設ける
・休日は模試を解く
まとめ
本記事では、理系大学院生に必要なTOEICスコアと理系学生向けの僕自身の勉強法について紹介しました。
研究や就活などが迫ってくるため時間を確保することが難しいですが少しずつ継続して取り組めるようにしましょう。
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