この記事はこんな方におすすめ
英語は苦手...。
理系だけどTOEIC対策ってするべき?
TOEICってどのくらい必要?
本記事では、理系のTOEIC対策は必要なのかについて解説します。
イチ
・英語とにかく苦手な過去
・現役理系大学院生(TOEIC420→825)
・TOEICスコアをアピールして大手複数社内定
TOEIC対策って必要?
結論、理系の学生でもTOEICは必要です。
理由は以下の通りです。
・大学の授業に英語がある。
・研究で英語の論文を読んだり、海外の学会に参加することがある。
大学の授業に英語がある。
理系の大学でも、英語の授業があります。
特に、僕の大学では大学1年から3年までの3年間英語の授業がありました。加えてeラーニングといった学習教材で英語の自己学習に取り組む必要がありました。
他の大学では、TOEICスコアを取得することで英語の授業の単位が取得できる学校もあるためTOEICを保有することで授業で良い成績を取ることにつながります。
研究で英語の論文を読んだり、国際学会に参加することがある。
理系の大学では、学年が進むにつれ研究室に配属されるようになります。卒業研究として1年から2年かけて1つの研究テーマに取り組む必要があります。
実は、研究活動では数多くの論文を読みます。その際、日本国内の論文だけでなく海外の論文を読む機会が多くあります。
実際、世界共通の言語が英語であり国際的な研究は英語の論文として書かれていることが多く、英語の読解力は必要です。
また、学会発表で海外にいくことや英語で発表し質疑応答する場面があるため英語力は不可欠です。
TOEICについて基礎知識
ここでは、TOEICについてしっておくべき基本的なところを解説します。
TOEIC試験の概要
TOEICテストとは、一般的にTOEIC L&Rテストのことです。L&Rとはリスニング(Listening)と(Reading)のことを指しており、リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。
本記事では、TOEIC L&RテストのことをTOEICとして読んでいます。
L&RはListeningとReadingの2つから出題されます。構成は以下のとおりです!
L or R | 問題数 | |
パート1 | リスニング | 6 |
パート2 | リスニング | 25 |
パート3 | リスニング | 39 |
パート4 | リスニング | 30 |
パート5 | リーディング | 30 |
パート6 | リーディング | 16 |
パート7 | リーディング | 54 |
TOEIC試験が人気な理由
日本の資格試験の受験者ランキングで2位のTOEIC。年間で200万人近く受験される人気資格です。
ちなみに1位は自動車の免許です。
TOEIC試験が人気な理由は3つあります。
- 進学、就職、昇給など様々なケースで役にたつ。
- スコアによって自分の英語力を客観的に測ることができる。
- 合否判定がない。
進学、就職、昇給など様々なケースで役にたつ。
TOEICで高いスコアを保有することで様々な場面で役に立ちます。
・進学:大学進学や大学院の進学で英語力のアピールにつながる
・就職/転職:就職/転職活動で資格としてアピールにつながる
・昇給:保有資格や取得することで給料アップにつながる場合がある。
このように、高校生から社会人まで幅広い年代の方の役に立ちやすい資格です。
スコアによって自分の英語力を客観的に測ることができる。
TOEIC試験の特徴に5〜990点までの範囲で自分の英語力を知ることができる点です。
広い範囲でスコアが表示されるため、初心者の方から上級者まで幅広い年齢層で受験できる点で魅力的です。
合否判定がない。
TOEICは他の資格試験とは異なり、合否判定がありません。
そのため気軽に受けやすい特徴があります。また、受験日も他の資格に比べて頻度が高いため自分の学習状況に合わせて試験を受けることができることが魅力です。
何度も受けることができることが他の資格とは異なる魅力です。
理系大学生が、TOEICをやるべき理由
理系大学生が、TOEICに取り組むべき理由を解説します。文系と比べ、授業頻度、実験、レポート、バイトとやることに追われがちに過ごしますが、それでもTOEICを取り組むべき理由があります。
差別化につながる
先ほどの平均点でご覧の通り、理系の学生は英語に苦手意識を持つ人が多いです。一方で大学でも英語の授業は1年時から実施する大学が多く英語は大学でも取り組む必要があります。
早いうちからTOEICを通じて英語学習に取り組むことで、同じ大学内で差別化につながるだけでなく成績アップにつながるためTOEIC対策を通じて英語力を伸ばすことをおすすめします。
継続的に取り組める
TOEIC試験は、5〜990点で評価します。他の資格とは異なり合否ではないところが特徴です。
そのため、現状のレベルに合わせて目標スコアを設定して勉強に取り組むことができるだけでなくスコアから自分の英語力を客観的に評価することができます。隙間時間や長期休暇を活用して勉強に取り組むことで、高得点を狙うことも可能です。
僕も、夏休みや春休みの期間を活用して詰め込んでました。
勉強法を理解すれば取りやすい。
TOEICは、基本的にリスニングとリーディングの200問からなります。
各パートで出題の傾向や問題に特徴があります。各パートごとの特徴を理解することでスコアアップに繋げることができます。また、英語力だけでなく情報整理力なども求められるため、TOEICの特徴を理解するだけでもスコアアップに繋げることができます。
就職・転職に有利
TOEICである程度高いスコアを持っていると、就職活動や転職活動で有利に働きます。
企業によっては、スコアによって足切りをしているところもあり、エントリーシートや、面接でのアピールポイントに繋げることができます。
また、英語力を求められるポジションでの採用や配属を希望することもできます。
特に外資系の企業やグローバルに拠点を持つような大企業を目指すのであれば、TOEICで自慢できるようなスコアは必須です。
実際にTOEICを社内で導入している企業を軽く紹介します。
会社名 | 業界 | 業界の平均 |
大成建設株式会社 | 建設 | 601 |
株式会社三井住友銀行 | 金融 | 541 |
京セラ株式会社 | 電機・半導体 | 465 |
川崎重工業株式会社 | 機械 | 467 |
経済産業省 | 政府機関 | 518 |
KDDI株式会社 | 通信・サービス | 539 |
アクセンチュア株式会社 | ITサービス | 539 |
選択肢が広がる
高いスコアを持っておくことで、選択肢が広がります。
大学生なら、大学院進学の評価やより難易度の高い企業への応募にチャレンジできます。
さらに国内の情報だけでなく海外の情報に触れることができるだけでなく、国際交流や留学など海外に挑戦するきっかけになります。
昇給・海外赴任のチャンスにつながる
自慢できるレベルのTOEICスコアであれば、会社によっては昇給するチャンスになります。
TOEICは、一般的なビジネス英語力を評価する指標なため高いスコアを持っておくだけで海外赴任や駐在の機会を得るだけでなく海外の人とのコミュニケーション機会をいただくことが増えます。
国内だけでなく海外まで視野を広げることができ、持ってない人に比べ昇級のスピードは、速くなりやすいです。
TOEICスコアが大学生の就職活動に与える影響
ここでは、就職活動とTOEICについて解説します。
・TOEICスコアが企業に評価される理由
・就活生にとってのTOEICスコアの重要性
・具体的な職種ごとのTOEICスコア
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TOEICスコアが企業に評価される理由
企業がTOEICスコアを重視する理由は、グローバル化が進む中で従業員の英語力が業務遂行に直結するからです。
また、TOEICは客観的な指標として、応募者の英語力を簡単に比較できるメリットがあります。
就活生にとってのTOEICスコアの重要性
就職活動において、TOEICスコアはかなり有効です。日本の会社の多くは英語力をTOEICスコアで評価しています。
実際、TOEICテストを運営する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会によると、TOEIC試験を採用時利用している割合は50%以上でした。
実際、企業の中にはTOEICスコアで足切りするところや一定のスコアが入社条件のところもあります。
例えば、楽天グループ株式会社では入社までにTOEICスコア800点の取得が義務付けられています。
理系でも、TOEICをはじめとした英語は必要不可欠です。早いうちから克服しておくことがおすすめです。
研究では、英語の論文を読むことや英語で発表する機会があります。
具体的な職種ごとのTOEICスコア
職種によってTOEICスコアの要求は異なります。理系の職種別の平均点は以下のようになりました。
リスニング | リーディング | 合計 | |
技術職 | 279 | 220 | 499 |
製造職 | 243 | 181 | 424 |
研究職 | 322 | 277 | 598 |
SE職 | 291 | 237 | 527 |
研究職が最も高い傾向にありました。
理系大学生が目指すべきTOEICスコア
ここでは、大学生が目指すべきTOEICスコアについて解説します。
・最低でも600点は取得したい
・スコア別のTOEICスコアの特徴
・就活でアピールするなら700点は欲しい
最低でも600点
大学生がTOEIC対策をするなら、最低でも600点は持っておきたいです。
600点は、TOEIC受験者全体の平均点レベルですが企業の足切りの最低基準として600点を定めているところがあります。英語力を証明するためには、最低でも600点は必要と考えておきましょう。
まずは、600点を目指そう
英語力向上を目指す目安スコア
TOEICのスコア別の英語のレベルについて紹介します。ここでは、簡単に、TOEIC600点、700点、800点の違いを紹介します。
600点:ビジネスでも最低限必要とするレベル
700点:海外出張を目指せるレベル
800点:英語が強みになるレベル
600点
ビジネスでも最低限必要とするレベル
600点は、基本的なビジネス英語に対する理解がある印象です。お店での注文や、メールの意図の理解などができるレベルです。
英語ができない人ではないという判断をされます。必要最低限のコミュニケーションを取れる印象を持たれます。
700点
海外出張を目指せるレベル
学生で700点は、英語ができる印象を持たれます。
短文でも長文でも比較的細部まで聞き取れるレベルです。
海外赴任を目指す方であれば、700点台は最低ラインと理解しておきましょう。多くの企業の国際部門では700点以上を必要とされています。
800点〜
英語が強みになるレベル
英語を強みとしてアピールできるスコアになります。
複雑な要求に対して対処できるレベルです。
理系の就活生でも帰国子女の方や留学経験がある方など取れる方は限られます。自信持って就活でアピールして良い点数と言えます。
ほぼ全ての企業に通用するスコアと言えます。
就活でアピールするなら
就職活動でアピールするなら、700点は最低でも必要です。
まずは、600点を目指し、そのあと700点を目指していきましょう。僕の体験談ですが、理系の学生であれば700点以上で「高い」という印象を持たれます。大学院進学でも700点以上を求められるところもあるためこのくらいのスコアを取っておくとアピールとして有効です。
理系の学生のTOEIC対策
理系学生のほとんどは、大学の授業や実験に追われて勉強時間の確保に悩みます。
実際、僕も非常に苦しみました。
そのため、継続的に勉強する習慣を作ることが最も大事なことです。いかに示す3つを分けて対策していきましょう。
また、TOEICはリスニングのスコアのほうが伸ばしやすいです。まずは、リスニングから対策していきましょう。
・単語の覚え方
・リスニング対策
・リーディング対策
忙しいからこそ、空いた時間で少しずつ取り組むようにしましょう。
大事なのは勉強の質よりも継続です。まずは習慣化を目指しましょう。
理系大学生、大学院生に必要な勉強対策は次の記事で紹介しています。
いつからやるべき?
TOEIC対策は遅くても2ヶ月前から始めましょう。
最近ではTOEIC試験を毎月1〜2回実施しています。公式サイトから応募することができます。まずは試験日を決めましょう。
また、TOEIC対策は長期休みを活用することがおすすめです。理系の学生のほとんどは平日に授業や実験、休日はアルバイトに時間を使うことが多くなかなかまとまった勉強時間を確保することが難しいためです。
僕も夏休みや春休みに集中的に取り組みました。
加えて大学3年、修士1年で就職活動を行うため大学2年、4年のうちに対策をしてある程度のスコアを取得しておくと良いです。
まとめ
理系大学生でもTOEIC対策はした方が良いです。
英語の授業や、大学の研究活動、就職活動といった場面で役に立ちます。早いうちからTOEIC対策に取り組みましょう。
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